ドリフト4

snowbikyuさんから。。。
ドリフト記事ばかりですね。それほど悩む種目ということでもありますね。
斜滑降またはプレターンからフロントは、上体(肩)を動かさず、右足の拇指球で先落としを行います。ターン後半、沈み込みながら、進行方向に体を向けキレに戻します。また、立ち上がりながら、上体を動かさず、右足かかとで先落としを行い、ターン後半、沈み込みながら、進行方向に体を向けキレに戻します。上体を動かさないのは、谷を向くと切れるからです。先落としは谷回りからを意識しています。
そこで質問です。
1 ayimさんは上体で回すといわれますが、そうなると、谷を向き切れるのではないでしょうか。
2 また、三日月のターン弧を作るためには、横滑りも必要なのでしょうか。
3 ターン後半に膝をまげて、沈み込みを行えば板が立たないのでしょうか。
お教え下さい。
という訳で、ayim的な処方箋をお出しします。


ドリフトターンについて、もう一度おさらいしておきましょう。
着眼点は、
ずれに対応する姿勢
均等なずれのコントロール
スムーズな荷重、抜重の上下運動
適切なポジショニング
となっています。
ずれに対応する姿勢というのは、いわゆる外向姿勢でずれの方向であるターン外側に上体を向けてずれに対応することです。
均等なずれのコントロールは、常に均等なずれ幅がコントロールされている。という感じですが、実際は無理ですよね。ターン全体のずれがコントロールされているかどうか?と解釈しています。
スムーズな荷重、抜重の上下運動は、運動指定でそれがスムーズにタイミングよく行われていること。
適切なポジショニングは、ドリフトをするための適切なポジショニングかどうか?ということですよね。
まず、snowbikyuさんの滑りからですが、
斜滑降はしない方が良いです。斜滑降はどちらかといえばキレの要素ですので、ドリフトターンでは不要な動きです。プレターンも、必要ありません。プレターンが必要と指導されているのはロングターンだけでミドルターンに関してプレターン指示がありません。(行っても減点されることは無いと思いますが。。)
スタンスは、レギュラーですよね?
後ろ足の拇指球やかかとで先落しを行っているとすれば、テール蹴り出しによる先落しですね。
その先落しを行っている時、重心の移動方向はどこですかね?谷を向くとキレてしまうということは、重心も谷方向に移動しているか、または、谷に向く事で内傾を強くしてしまっている(傾いている)と思われます。
つまり、カービングのポジションに近くなっていると考えます。
1の質問です。
ドリフトとカービングの違いですが、ローテーション動作が大きいほどボードはずれやすくなります。つまり、上体を回すことでローテーション動作を行うわけですから、ボードがずれやすくなるはずです。
切れてしまうということであれば、ローテーションをする事で傾きが発生してしまっているのでは。。?
これは、順ローテーションの例ですが、
直滑降から上体だけをローテーションさせ続けるとボードがクルクル回りますよね?
ブレーキがかかってしまうならば、軸が傾いています。
ですが、検定では、逆ローテーションを要求しています。
直滑降から上体だけを逆ローテーションすると後ろ足が振り出しやすくなり停止動作となりますよね。
これは、作った逆ローテーションなので検定では減点されやすいですが、要素は同じものです。
これを検定に即した感じで説明してみると、
基本姿勢の直滑降から上体の向きを固定した感じでボードを5°→10°→15°と振り出してみてください。(上体の向きは直滑降のまま、ボードを振り出す感じです)
さっきの直滑降停止にならないはずです。どころか徐々に弧を描きながら山回りを始めます。
しかも自然な外向姿勢が出来ているはずです。
この感じが、ターンの谷回りです。(山回りではないですよ。間違えないで下さい。)
これを、斜面横方向をフォールラインに見立てて5°→10°→・・・と振り出す感じなのです。斜面横方向に重力を感じるつもりで振り出してみると良いかもしれません。
ちなみに斜面横方向に重力はありません。(笑)
ターン外側なので遠心力って感じですが、スピードも無いので遠心力もほとんど無いです。
質問2
横滑りは必要ありません。横滑りは、フォールライン方向にしか動かない直線運動なので、ターンではありません。ターン中盤に横滑りを入れると三日月弧になりそうな感じですが、ボードの向きから考えるとターンは終了してしまっているので、意味のない運動です。
質問3
その通りです。板は立ちやすくなります。でも、板が立つのは重心がターン内側にあるためです。
先ほど体を谷に向けるとボードが切れてしまうという症状と同じで、ローテーションをすることで(実際のターン中で考えると逆ローテーションを戻すことで)内傾が強くなってしまっているためです。
重心をボード外側に意識しつつ逆ローテーションだけを戻せばそれほどボードは立たなくなります。
でも、これはかなりの練習が必要な動きです。
これこそ、普段やらない姿勢なので体が覚えるまでに時間を要するはずです。
ドリフトは、ほとんどの受験者が練習をしない種目なのでなかなか理解している人が少ないです。
スクールに所属して初心者のレッスンをこなしていると練習する機会が多いので上手になります。
(検定のドリフトが上手くなるという意味ではなくて、ボードをずらすという根本的なポジション。という意味です)
こんな感じでいかがでしょう~か?

コメントを残す

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.