谷回りcooking!


もすもすさんからの質問です
質問してよろしいでしょうか?
昨年からの課題なんですが、谷回りをしっかり作りたいのですがなかなかできません・・・
今室内で練習していますが、何か良い練習方法があれば教えてください!
ちなみに運動要素はプレスでやっています。
ほぉ~。でわ。


でも、室内で?もちろんカービングですよね。しかもプレス。。。
すごい!そんなに広い室内ゲレンデがあるんですか?
この前スノーヴァ溝の口に行きましたが、とてもとてもって感じだったのですが。。。(遊びではないですよ。スノーボード実習の講師として行きました(笑))
さておき、谷回りに関してですがこれは非常に難しいんですよね。
はい!こうやれば良いですよ。っていう必勝法はないかもしれません。
谷回りでは遠心力が少ないので、その中で重心をターン内側に維持し続けなくてはいけないわけですから。。
とは言っても意識した方が良いことはありますから、その辺を踏まえて解説したいと思います。
その前に、クロスオーバーについて知識を深めてみましょう。
クロスオーバーとは、ターンの切り替え時にボードの軌道を重心の軌道がクロスして入れ替わることです。
では、どうすれば重心はクロスオーバーできるのでしょうか?
立ち上がり?抱え込み?プレス?
いいえ、違います。
運動をするだけではだめなんです。
大切なことは、重心を移動させるための力を発生させてそれを解放することなんです。
例を考えてみると、
地面を歩く時は重力という外力によって引き付けられた重心が地面によって力が溜まり、筋力を使って地面を蹴って重心を移動させます。(作用反作用の法則)
地面がなければ、落下するだけで重心を落下方向以外に動かすことはできないし、蹴れなければその場から動けません。
つまり宇宙空間だと重力も地面もないので、その場から動けないんです。動こうとしても重心は動かずにクルクル回るだけなんです。(これを偶力と言います)
つまり外からの何らかの力がなければ重心は動かせないと言うことです。
ターン中はボードが地面に食い込んだり、雪面からの抵抗力によって安定するので、遠心力によって
発生する力がボードに溜まります。これにより重心を動かす力が発生します。(つまり重心はターン内側を円運動する。でもこれを体感する事はありませんけどね)
しかし、ターンの切り替え時はボードがフラットになる(なろうとする)ので地面がボードを安定させる力というのは少なくなってしまいます。
そこで抜重といわれる動作が行われます。
立ち上がりや抱え込みといった運動による抜重。プレスで行われる筋力(内力)の強弱による抜重です。
抜重が行われると、重心は円運動から解放されて接線方向へ移動します。このとき斜面下方向であるフォールラインに引っ張られます(これも体感はできませんが。。)
これにより接線方向とフォールラインとの合力方向に重心は移動します。
しかし、遠心力から解放されたボードは接線方向へ飛ばされ、その後は慣性の法則によって直線運動を始めます。フォールライン方向への影響も受けますが、摩擦もあるため重心への影響よりは少ないと思います。
ボードと重心では移動方向が違うわけですから、エッジが切り替わりクロスオーバーとなります。
何が言いたいのかというと、しっかりと安定したターンを行い、正しい抜重を行えば自分自身は何も意識はしなくても物理学的にエッジは切り替わるということです。
エッジを切り返そうとしなければいけないのであれば、外力(ここでは重力と遠心力、雪面抗力など)を上手く使えていないからだと考えます。
かなり難しい話になりましたが、まずは自然の力を上手く感じ取れるようになればこれ以上スムーズな谷回りはありませんよ。
そこにトレーニングによって内力を加えて力強く、素早い切り返しができればそれに勝るものはありません。
どんな上級者でも、遠心力や重力から逃れる術はありません。それを操る(もちろん本当に操ることはできませんが)ことができれば誰の目からみてもスムーズな切り替え、そして谷回りになるはずです。
そんなターンを目指したいものですね。
そこで、ayimからのアドバイスですが、
大切な事は、重心の移動によって角付けの強弱やエッジの切り替えをしようと強く意識してください。
足首がしっかりと固定されていれば、わずかな重心の動きでもエッジは反応するはずです。
エッジの切り替えを行う時に重心が落下するような感覚が生まれれば自然に動いている証拠です。
ちょっとした感覚を養う練習法なのですが、
横滑りの状態から、逆エッジで転んでください(!)
しかも転ぶ時は、手から付いてはいけません(!!)
理由は、手が出ると重心(腰)が引けてしまうからです。
バックからフロントであれば身体を反らすような感じで膝から接地します。次に腰、最後に手という感じです(!!!)
緩斜面なら、比較的やり易いですが、急斜面でもできますか?
多分恐怖心が出るはずです。
できるようになったら、ターンをしながら(カービングでなくても良い)その感覚で切り替えをしてみてください。
エッジの切り替え、その後の谷回り。。少しずつ意識が変わってくると思いますよ。
注意:この練習を行うときには、十分注意をして行ってください。意識的にとはいえ、逆エッジ転倒なので頭部から転倒すると危険が伴います。ヘルメットの着用を義務付けます。
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