ガガガッ。。とかズリッ。。とか。。

yasuさん・kawaさん・チャオさん・uchyさんからのコメントについて・・
yasuさん。「ガツっ!と切り替えに行くらしく。そしてドンっと加重するらしく。そう、バックサイドではガガガっとなっちゃいます。」
kawaさん。「雪面は完全アイスバーン。難しかったです。膝が曲げられないです。なぜがちょっと伸ばしちゃいます。なんでですか。」
チャオさん。「スピードが出てくるとターンの丁度弧の中心あたりでエッジが抜けてしまいます。」
uchyさん。「立ち上がりロングターンで、圧を掛けながらゆっくり(適切に)沈み込む運動要素が必要ですが、何故ゆっくりじゃないとダメなのか?」
一気に解答しちゃいま~す。


まずは、ガガガッとなったり、エッジが抜けてしまうのは、エッジグリップと遠心力とのバランスが崩れるせいである。と考えます。
斜面を落下する物は、フォールライン方向に移動しようとしています。勝手に方向を変えたりすることはありません。(慣性の法則)
また、ターンをするためには、何らかの力を働かせることにより慣性方向を変える必要があります。
その何らかの力とは、内傾(ターン内側への重心移動)、角付け(ボードのサイドカーブによるターン性能)、雪面抵抗(角付けによる雪面からの抗力)等が考えられます。
これらの力が無ければ、ターンすることはありません。ずっとフォールライン方向に直滑降するだけです。
スノーボードでターンするために、これら様々な運動をする必要があるのですが、運動にムラがあると予想できない反応をしてしまいます。(ガガガッとか。ズリッとか。。)
なぜかというと、ターン中ボードにかかる圧力(雪面抵抗)は一定ではありません。谷回りでは弱く、山回りで「徐々に」強くなります。
にもかかわらず、ほとんどの人がカービングの姿勢が一定なんです。一度姿勢を決めてしまうとターンが終わるまで同じ姿勢のままなんです。
にもかかわらず(笑)、ボードにかかる圧力が「徐々に」強くなってきているんですよ。
これは例えて言うと、不安定なボードの上で微動だにせずバランスを取るようなものです。
これって、無理でしょ?
ターン中はそこまで不安定ではないですが、圧力が徐々に変化しているので同じ姿勢で対応するには多少の無理があります。斜度が緩ければ圧変化も少ないので筋力である程度は対応できるはずです。
だから、運動するんです。しかも、圧変化に合わせて「徐々に」・・・
運動が止まった時点で圧変化に対応できず、ガガガッとなったりするんです。
エッジが抜けてしまうのも、圧変化にボードが耐え切れなくなってしまうからだと思います。もう少し内傾を取ることが出来ればエッジグリップも強くなりますが、運動をしなければガガガッとなりますし。。
特に検定で、なぜゆっくり運動しなければいけないかというと、この圧変化に対応できるバランスと技術を持っているかどうか。が必要だからだと思います。筋力があれば対応できるかもしれませんが、それは一般的ではありません。
インストラクターがレッスンで生徒に、「カービングが上手になるのは、筋トレが必要ですよ」とは言えないですから。。(笑)
間違ってないですけど。。。(爆)
女性のインストラクターが綺麗に滑っているように見えるのは、筋力だけでなくこのスムーズな圧変化に対応すべく丁寧に運動しているからだと思います。筋力では男性にかないませんがポジションが良いんですよね。
男性の場合は、筋力で対応しようとするからこのようなスムーズな運動をなかなか覚えられないんですよ。
yasuさん。チャオさん。uchyさん。何となく分かってもらえました?
最後にkawaさん。
アイスバーンで膝が曲げられないのは、雪質の特性によるものです。運動をするためには「足場」が必要になります。地面では運動できるけど、平均台の上ではしづらいですよね。
でもトレーニングすれば平均台の上でもある程度なら運動が出来るようになるはずです。
バックサイドは、膝を少し伸ばしている方が足場が作りやすいため、kawaさんのような状態になったのだと思います。
また、足首をもう少し緊張できれば足場も作りやすいので、その辺を意識して練習をしてみると良いかもしれません。
こんな感じでいかがでしょうか?
ドリフト記事はもう少しお待ちくださーい。

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