バックサイドは、つま先を引き上げる?
マイマイさんからの質問です。
久しぶりに何年も前に買ったボードの本を読みなおしてみました。
そしたら、バックサイドでは、つま先を引き上げる。フロントでは、拇指球に力を入れて、、、ターンと書いていましたが、今の自分の滑りにはどちらも取りいれていません。
確かにものすごく前に検定を受けていたころは、イントラの人にそんなアドバイスも受けていましたが、今の自分のすべりにはバックもフロントもそんなことをしていない状況です。
つま先を引き上げたり、拇指球を意識するのは、昔の技術なのか、それとも滑りのレベルに応じてやるべきものなのか、、、それとも必ずやった方がいいものなのでしょうか?だとしたら、今の自分はやっていなかったので、意識して滑ってみようかとおもうのですが、実際はどうなのでしょう??
実際は、どうなんですかね?
まず、
バックサイドでつま先を引き上げる。
フロントサイドで拇指球に荷重する。
なぜこんなことをするんでしょうか?
それは、大きな意味ではターンをするためですね。
つま先を引き上げることでカカトに荷重しやすくなるのでバックサイドターンがしやすくなります。
フロントサイドでは拇指球に荷重することが必要ですよね。
少し狭い意味だと、カービングしやすくするためです。
つま先を引き上げることで、ボードが角付けし易く(立ち易く)なってカービングしやすくなります。
フロントサイドでも同じです。
今現在でも、僕はレッスンでこのようなアドバイスをすることがあります。
技術としては、昔からあるものです。
古い技術?と言われれば確かに古い技術です。
昔は、現在ほど道具が良くありませんでしたから、自分からボードを立てなければカービングがしづらかったのです。それは、ブーツが極端に柔らかいせいでもありました。(今でもレンタルブーツは柔らかいものが多いですよね)
つま先を上げれば、拇指球に荷重すれば、ターンする。単純ですよね。でも、その柔らかさゆえに簡単にターンしやすかったのも事実です。だからこれほどのブームにもなったんだと思います。
でも、現在は違います。
道具も進化しました。ボードもカービングしやすくなり、ブーツも硬くなる傾向にあります。
結果、技術も進化し、重心を移動すればターン(カービング)するようになったのです。
つまり、昔のように意識してつま先の引き上げや拇指球の荷重をしなくても良くなったのです。
じゃあ、しなくても良いの?といわれると、そうではありません。
確かに、重心の移動だけでターンできるように道具は進化しましたが、
それは、道具に頼った技術なんです。
道具は確かに自分の技術を助けてくれるものなのですが、それが全てではないんです。
道具だけに頼った滑りというのは応用が利かない滑りです。斜度変化や雪質の変化、ターン弧の変化に対応が出来ません。
だから、道具が進化した今でも色々な技術も進化し現在に至っています。
古い技術もあり、新しい技術もあります。
その中でも、古くからあるこの技術は、自分からボードを立てるという単純明快な技術で非常に直感的です。だから、良いんですよね。
意識をすることは大切です。そして、出来るようになれば意識しなくてもできるようになります。
それが、今のマイマイさんなのではないでしょうか?
だって、つま先を引き上げていないかもしれませんが、つま先を押し下げてはいないですよね?
それは、つまりつま先を引き上げるということを意識せずにやっているということではないでしょうか?
試してみてください。
背中を壁に当ててバックサイドターンの姿勢を作ってみてください。
試しました?
本当にやってください!
恥ずかしがらずに。。
さあ、さあ。。
どうですか?
その時、つま先は上がっていますか?
上がっているなら、問題無いです。でも、もし足の裏がベタ足になっているのであれば、意識した方が良いです。
そうすることで、もっとカービングしやすくなりますよ。