ソールとチューンナップ


ソールの状態はスノーボードをする上で非常に大切なことです。
滑走技術ばかりに意識が行き易いですが、それを可能にしてくれる用具のメンテナンスはさらに大切なんです。
「チューンナップなんて、出したことない!!」なんて人もきっと多いですよね。
夏の間は、基礎知識も含めて知識を高めていきましょう!


ソールの状態を表す言葉として、「コンベックスとコンケーブ」があります。
これは、ボードを輪切りにしたときにソールがエッジからみてどうなっているかを表しています。
自分のボードがどういう状態なのか確認してみましょう。
ボードを裏返しに置いて、できるだけまっすぐな定規を立てて、テールから光を当てます。
両サイドから光が洩れたらコンベックス、真ん中に光が洩れたらコンケーブです。
そんなことをしなくても目視で形状が判断できた場合は、相当重傷です。(笑)
バインディングがついている場合、その部分は多少凹むので、気にしなくて良いです。
コンベックスとは、ソールが盛り上がっている状態です。
逆にいうとエッジがソールよりも低くなっているので、エッジよりもソールが雪面に接します。(エッジよりソールの方がかかる圧が高い)
これにより、エッジが引っ掛ににくくなるんです。
よって、楽な力でボードの向きを変えることができ、また逆エッジで転倒する可能性も低くなります。
だから、初心者が扱うには最良のボードとなりますよね。
でも、一般的に、チューンナップショップでこの状態にすることはありません。(カービングしにくくなっちゃうしね)
コンケーブとは、その逆でソールがくぼんでいる状態です。
ソールよりもエッジが雪面に接しているので、エッジは良く掛かります。
しかし、スライド等の操作はしづらくなります。引っ掛かる感じになり易いです。
回転性が悪くなるため、初心者には不向きです。
そのどちらでもない状態を、「フラット」と言います。当然、ボードを立てればエッジが良く効いて、寝かせていればスイングもし易い最良のボードとなります。
もちろん、ソールはフラットであることが大切です。
チューンナップに出すということは、このフラットにするということが最大の目標になります
でも、「ボード新品だから大丈夫!」って思うでしょ。
実は、そういうわけではないんですよ。
まず、高い確率でフラットでない可能性があります。
最近は、キャップ構造のボードが非常に多いですよね。
キャップ構造とは、ボードのコア(芯材)を側面まで覆うようにしたデッキ構造のことです。
この構造、側面まで覆うように接着するのでどうしてもソールに圧が掛かってしまうんです。
UFOキャッチャーのアームのように力がはいり、コンケーブになってしまうんです。
カービングしかしない!なんて人はあまり気にしなくても良いですが、グラトリなんかするひとは引っ掛かりやすいんですよ。
僕自身、アルペンをメインにやってるのでそれほど気にならない。と思うとそうでもなくて、コンケーブ過ぎるとワックスが塗りづらいんですよね。
チューンナップショップである程度は修正できますが、完全にフラットにすることはできないんですよね。
もちろん、メーカーによっても仕上がりに差がありますので一概に言えませんが国産の方が比較的良い感じがします。
基本的に、ボードを買ったらチューンナップをする。その費用も計算してボードを買いましょう!
そして、ボードを買うときには出来るだけフラットなものを選ぶことをお勧めします。
またサイドウォールがあるサンドイッチ構造のボードはフラットになり易いですよ。選択材料のひとつになりますね。
昨年まで、キャップ構造のボードを使っていましたが、来シーズンはサンドイッチ構造を使う予定です。というより、もう注文しちゃいました。(喜)
みなさんは、どんなボードを使っていますか?
久しぶりに、記事を書きました。知っている人も多いと思いますが。。
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