ボードの性能?構造


この記事は、以前Yahoo!ブログに掲載したものです。
その頃からの来校者の方は、ご覧になっている人もいるかもしれませんが、見ていない方もいると思いますので、あえて持ってきました。
ボードを購入する上での参考になればと思います。


構造.JPG
シーズンオフの楽しみといえば、
オフトレもそうですが来シーズンのボード選びも楽しみの一つですね。
もちろん、メーカーやブランド、グラフィックなど選択肢は多いですよね。
そこで、最後の2,3本まで絞ったけど、決断できないという場合の参考になるように
何回かに分けてスノーボードの性能について語ってみたいと思います。
試乗して体感してボードを選ぶ事ができれば良いのですが、
なかなかそうもいかないこともあるので、参考になればと思います。
1回目は構造です。
大きくスノーボードは2種類の構造に分けられます。
それは、サンドイッチ構造とキャップ構造です。
見た目上の違いは、サンドイッチ構造は横にサイドウォールといわれるパーツがあること。
キャップ構造は、表面のシートがサイドまで覆われています。
画像は、ボードを輪切りにした感じです。
これによってボードの性能にどのように関わるかというと、
サンドイッチ構造は、
コアの性能が出やすく、コアを厚くしたり材質を変える事で
思い通りのフレックス(しなり)、トーション(ねじれ)が出しやすいです。
それは、設計の変更がしやすいので
ボードテストをした時、感覚が悪ければ変更がしやすい事を意味します。
つまり、テストを繰り返し良い物を製品化していると言えます。
というよりそういうことが可能ということですね。
構造上、乗り心地がマイルドになりやすく、
どちらかというとボード中心にグリップが集中しやすいと言われています。
キャップ構造は、
必要な部分に補強材等を自由に配置でき3D構造にする事が出来て
(ちょっとかっこいい・・)
これによってボードの性能を決定しています。
サイドウォールがないため軽量です。
構造上、乗り手の力をダイレクトに加えやすく、エッジグリップが良いです。
ボード全体にグリップ感が良いといわれています。
デメリットもあります。
サンドイッチ構造は、
良い性能を出すためにはコアも良いものを使う必要が高く、
サイドウォールがあるため
部品点数も多くボード自体が高価になりやすい。
乗り心地がマイルドなため、ノーズ・テールのパワーが逃げやすい。
キャップ構造は、
一度作ると設計の変更がしづらいので、上級者モデルで使われることが少ない。
(使われているとすれば、よほど経費をかけているか、テストが少ないか・・)
ボード全体がグリップしやすいので、ターン中の微調整がしづらいと言われています。
レールに乗ったカービングターンがしやすいと言われています。
参考までに、実際にボードを輪切りにしました。(僕のボードです)
良く見ると、サイドウォールもあり、キャップ構造のように上半分はデッキに覆われています。
マイクロセル.jpg
メーカーによって呼称が違いますが、
ロシニョールの場合は、デュアルテック構造といいます。
BC-Streamの場合は、デュアルパワー構造といいます。
二つのメリットを生かしたものです。
長くなってしまいましたが、こんな感じです。
経験上、サンドイッチの方が力強いターンが出来るような気がします。
キャップ構造は、楽にカービングができるような気がします。
今回は構造ですが、次回はコアについてです。
人それぞれに、感覚の違いはあると思いますが、僕自身の経験も踏まえています。
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