クロスオーバーを考える


クロスオーバーってどういうイメージでしょうか。。
人によっていろんな感覚があると思いますが、僕の感じはこんな感じ。。


crossover.png
図が見れない場合はここをクリック!
この図は、斜面横から見たクロスオーバーの感じ。
レギュラーであれば、向こうからこっちに向かってくる感じとして見てもらえれば良いと思います。
膝の曲げを考えると難しくなっちゃうので、今回は無視します。
まずはバックサイド。
腰が山側にあって外傾によって上体が起きている。
そしてニュートラルポジション
ボードがフラットの時は、腰も頭もボードの上にあるような感じ。
最後にフロントサイド。
ターン内側に腰を移動させ、上体はやはり外傾によって起こしているような感じ。
これを実現するために何を動かすのかというと、やっぱり腰かな?って思うでしょ?
確かに、斜面から見ると腰部が山側から谷側に大きく動いているので、腰を動かすイメージが大きいのは当たり前。
でも、最後の図。
3つの絵をボードを基準に重ねるとこんな感じ。
ボードがから見ると腰は全く動いていなくて、頭が動いている。
しかもバックサイドからフロントサイドへの移動は、腰の移動方向とは逆の後ろ向き。
これ、どう思いますか?
そ、そんな馬鹿な。。
でもね。これって正しいと思うんです。
ちょっと難しくなるけど、
ボードの角づけが変わらないならボードは今までの回転運動(ターン)を続けます。角づけが変われば、今までとは違う回転運動が行われます。
ここでは、重力による加速と遠心力の増加を無視し、一定のスピードであると仮定します。
角づけが強くなれば、内傾は強くなり、深いターン弧になります。
角づけが弱くなれば、内傾は弱くなり、浅いターン弧になります。
これは一般的に正しいと思うので問題ないです。
実はこれを実現するための身体の動きを考えます。
バックサイドからニュートラルポジションに移行するとき、腰をニュートラルポジションに持っていくための動きとして、何が必要でしょう?
椅子に座っている状態から立ち上がることを考えます
回転運動のない状況(つまりなんでもない普通の時)では、
上体を前方に倒し、重心を足の上に持ってきてから頭を引き腰を足の上に移動させます。
「よっこいしょ!!」って感じ(^^)
しかし回転運動中という状況ではこんな事をしなくても腰を移動できます。
それは遠心力。遠心力は内傾して内側にある重心をターン外側に持ってこようとする働きがあります。つまり内傾を弱めようとしています。
ターンは、そのバランスを取ることによって行われているので、そのバランスを崩すとターンの切り換えが行われるんです。
スピードが変わらず、内傾が弱くなれば重心は外に飛ばされるように働きます。
物理的に言えば、求心力が弱まって直線運動に戻ろうとする。となります。
つまりこれを起こすような動きをしてあげればよいと思うんです。
つまり、
椅子に座っている状態で頭を引きながら腰を浮かせます。通常では立ち上がれません(後ろに倒れます)が、回転運動中は遠心力が働いているため、身体を起こそうとする力が働いています。
この時、腰が前に出てくるので、角づけは弱まります。
角づけが弱まると、ターン弧は大きくなる(直線運動に近付く)、そのまま続ければ。。ボードはフラットになります。
フラットになったとき重心は重力の斜面成分に引っ張られクロスオーバーが完了します。
そのままだと、重心は落ちていくだけなので何もできません。(もちろんボードがあるためターン運動は行われますが)
外傾を取ることで角づけをしやすくし、かつ荷重しやすいバランスが作れると思います。
つまり、さらに仰け反るように動くことでクロスオーバーとする。と考えます。
実際、僕はこれを体感できています。
日常で体感はできないので、遠心力の中で体感、練習していく必要があります。
最初に戻りますが、クロスオーバーって人によっていろんな感じ方、方法があると思います。
僕は、感覚ではなくて物理的に説明ができる動きでしかも、無駄が少ないように。。っていつも考えています。
みなさん。平地のような「よっこいしょ!!」っていうクロスオーバーしてませんか?もししているならすこし意識を変えてみると良いかも知れませんよ。。
この考えがは間違っているかも知れない。間違っていれば、また新たに考える。それの繰り返し。。嗚呼、スノーボードって難しい。。。。。ね。

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