ブログ相談室。。
こんなメールをいただきました。。
こんにちは。はじめまして。
ブログで勉強させていただいてます、Kと申します。
いきなりメールさせていただきました。
ウェブレッスンには該当しないのですが、ayimさんならどのような、コメントをなさるか。
ウェブレッスンの内容が、いつもとても勉強になるので、ワタシの質問についてどのような見方をするのかと思いメールしてみました。
ワタシは最近、前足の膝のお皿の下が痛みます。その原因を考えてみました。
2年前まで、ワタシは、ターン後半に後ろ足で切り上げることを中心にした滑りをしてました。ちなみに、ワタシは基礎系ではなく、パウダー好きです。
昨シーズンの終わりに、前足だけでまわして、前足だけで切り上げる練習もしてみたら、幅が広がるよ といわれ、その練習をしていました。
最近は谷回りについてずっと悩んでいて、前足(膝)の回旋に重点を置いた滑りをしていたのですが、特にバックサイドで、膝を返してエッジ立てたら、ハイバックを使うような感じで滑っていたのですが、そのときに膝に負担がかかっているのではないかと思っています。膝でエッジを立ててから、後ろを踏む感じになっています。
つまり、ワタシの滑りかたは、良くないということだと思います。ayimさんなら、この症状を聞いて、
どんな滑りの問題点が挙げられるでしょうか?
もちろん、ケガの相談をしたいわけではなく、どのような分析をなさるのか、
とても興味があって質問してみたのです。
というわけで、ayim的にお答えしたいと思います。
滑りの問題も構造からということで。。
もともと膝は結構不安定で、その不安定を安定させるために4つの靱帯があります
側副靱帯と十字靱帯ですね。
そして、お皿(膝蓋骨)を、ももの筋肉(大腿四頭筋)からくる大腿四頭筋腱と脛骨につながる膝蓋腱でつないでいます
そして、膝を伸ばすときに大腿四頭筋を収縮させます
お皿の下に痛みがあると言うことは、この膝蓋腱に負担がかかっていると思われます。
ここは必要以上に膝を伸ばしたとき損傷することが多くなります。
バレーボールやバスケットボールなどのジャンプを多用するスポーツで多いものです。
じわじわ膝を伸ばしている分にはそれほど問題はないと思いますが、急な過伸展を繰り返すと負担が強くなると思うんです。
また、膝はそもそもあまり回旋をする関節ではないので膝の回旋は大腿骨が回旋していることになります。
と、まぁ構造はこれくらいにしておいて。。。
滑りの質から考えると、
本来回旋は大腿骨(股関節)が回旋してるのですが、そこにつながる足はボードに固定されています。
必要以上な回旋は真ん中にある膝に負担を与えますので、回旋しにくい膝に回旋力を与えるようなものです。
だから回旋という動きは本来ボードでは行わない方が良いと思っています。
膝は伸展と屈曲が大きな働きなので、そこを上手く利用しながら滑ることが無駄な力を使わないことだと思います。
回旋を使うことで、ターン弧調整が出来ることは良く分かります。
僕も回旋を使うことはありますが、使うときは主に上体や腰で行うようにしていて下肢だけの回旋動作はしないようにしています。
また、ハイバックを使うということはそれを安定させるために比較的足首が伸びやすくなります。
足先をしっかり引き上げるとハイバックは使えなくなりますからね~
さらにハイバックを使うということは、ハイバックはふくらはぎを押しますので、膝を前に突き出すように働くと思います。
このとき切り上げるということは、多分膝を伸ばす方向に働きかけていると思いますので、膝に負担をかけた状態で、膝の伸展を行っているのではないか?と思うわけです。
この理由で膝の下の膝蓋腱が痛くなる理由にはならないかも知れませんが、少なくとも膝に負担をかけていることは間違いないようです。
もしかしたら、昔にジャンプを多用するようなスポーツをしていたりということはありませんか?過去の損傷があったりするのでは。。。?
どちらにしても、滑りの質を変えていく必要があるかも知れませんね。
技術が上がればスピードも上がってきますので、おのずと外力が強くなってきて、身体の筋力全体で支える必要が出てきます。どちらかの足で何かをするのではなく両足を効果的に使っていくことが更なる上達になるのでは?と思います
僕自身は、ボードの切り上げも荷重と加重だけで行うようにしていて、それ以上深く回したいときだけ上体の回旋を使います。
膝はなるべく曲げたり伸ばしたりだけにするようにしています。
僕は20年くらい前に右前十字靱帯断裂により再建手術をしています。だから逆に膝に負担がかかると滑れないんですけどね。。(ボードでいうと後ろ足)
実際は滑りを見てみないことには何とも言えませんが、とりあえずayim的な感じで。。
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