バッジテストの着眼点[ロングターンカービング]


YMさんからの質問。
バッジテストの着眼点でポジショニングと安定したフォームの違いは・・・・・?
はい、とても良いところに気付きましたね。(笑)
僕自身、何となく気にはなっていました(爆)
この疑問点について、いつも通りayim的理論によって解説したいと思います。


JSBA[日本スノーボード協会]スノーボードバッジテストには、各種目ごとの着眼点というものが存在します。
バッジテスト検定員は、その着眼点に沿って点数を付け合否を決定しています。
今回、質問にあった着眼点は、ロングターンカービングの着眼点になっています。
ロングターンカービングは、1~3級で行われ、1・2級は、運動指定(立ち上がり)があります。
<ロングターンカービング立ち上がりの着眼点(1・2級)>
1.安定した全体のフォーム
2.適切なポジショニング
3.スムーズで均等な上下運動
4.左右均等なずれの少ないターン弧
<ロングターンカービングの着眼点(3級)>
1.安定した全体のフォーム
2.適切なポジショニング
3.適切な荷重と切り替え
4.左右均等なターン弧
お分かりの通り、1.2.は同じです。
基本的には、言葉通り解釈する必要がありますので、そのままで考えると
安定した全体のフォーム・・・カービングをする上で無駄な動きの少ない安定した(効率の良い)姿勢かどうか・・・。
適切なポジショニング・・・カービングをする上で必要な重心の位置と移動、または移動方向が適正かどうか・・・。
という感じになるかな?と思います。
カービングの質を上げるためには、無駄な動き(不必要なひねりや傾き)をせずにターンする必要があります。
必要以上のひねりはボードの方向を変えてしまい、必要以上の傾きはボードを押すことが出来なくなってしまいます。
また、カービングをするため必要なこともあります。
クロスオーバーやアンギュレーションがそれに当たると思います。
クロスオーバーをきちんと行わなければカービングがし難いし、アンギュレーションがなければボードを押すことがし難くなります。(基礎スノーボードの範囲では・・・レースのテクニックとは違うのでご注意を・・)
アンギュレーション・・内傾を取ったときに、バランスを保つため上体をターン外側方向に起こした姿勢。
クロスオーバー・・・ターン切り替え時に、重心位置がボードを超えて次のターン内側に移動すること。
このことより、
安定した全体のフォームとは、カービングしづらくさせている要素が少ない姿勢でターンしていること。
適切なポジショニングとは、カービングがしやすい重心移動がされていること。
ということではないか?と考えています。
実際のところは、この着眼点を考えた人に確認を取らなければいけないのかもしれませんが、とりあえずはこんな感じでいかがでしょうか?
よくよく考えると、そんなに大した違いではないな。。。。という気もします。。。
僕自身が、検定員の立場で考えると、
安定した全体のフォーム・・・内倒や、不必要なひねりの少ない姿勢(正しいアンギュレーション)、バランスでターンをしているかどうか。
適切なポジショニング・・・カービングのポジション(重心の位置)で滑っているかどうか。
という感じで、ジャッジをしています。
だから、カービングのポジションで滑っていれば、多少ボードがズレていてもそんなに気にならないし、
逆にボードがどんなにカービングしていても、フォームが変だと、ちょっとねぇ~って感じになります。
この辺は、検定員によっても多少差が出るところではありますが、
何にせよ、しっかりとした表現を検定員にアピールが出来ることが出来ればおのずと合格に近づくと思います。
みなさん!がんばりましょう!!

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